「忙しい」は言い訳にならない。僕が13.5時間を「残業」に差し出してしまった本当の理由

▶︎仕事の効率化を考えた結果、仕事をやめた人
▶︎効率化・仕組み化・本質が好き
▶︎会社では大きな成果も昇給もない
▶︎副業もうまくいかず15年右往左往する
▶︎その経験から僕と同じような素質・考えを持っている人に
▶︎自分の特性を活かして生きる方法を伝えたい!!

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僕はかつて、毎週金曜日の夜を楽しみに生きていました。1次会で5,000円、2次会まで行けば1万円。1ヶ月で4回、計4万円。

その「飲代」を稼ぐために、僕は月に13.5時間の残業をこなしていました。時給3,000円の計算なら、2週間もあれば確実に稼げる金額です。翌月の給料日に振り込まれるその4万円を見るときだけは、自分の努力が報われたような、そんな気がしていました。

でも、ある日の帰り道、ふと気づいたんです。

「この4万円を手に入れるために、僕はどれだけの機会を捨ててきたんだろう?」

飲代のために時間を切り売りし、疲弊して帰宅し、スキルアップするための気力も時間も残っていない毎日。来年の昇給にも、数年後の市場価値にも繋がらない「確実な小銭」のために、僕は自分の未来を少しずつ切り崩していたのでした。

この記事では、なぜ僕たちが「忙しさ」を言い訳にして、残業代という目先の安心感に逃げてしまうのか。その構造的な原因と、時間を「消費」ではなく「投資」に変えるための思考法をお伝えします。

「確実な報酬」という名の安全地帯

一般的に、残業代は「頑張った証」であり、「やればやるほど確実にお金になる」非常に合理的な稼ぎ方だと考えられています。

確かに、副業のように「稼げるかどうかわからない」リスクを取るより、会社の残業で時給を稼ぐ方が、精神的な安定が得られます。僕自身も、「今月は飲代が必要だから、あと数時間残業しよう」と、計算の立つ報酬に安心感を覚えていました。

しかし、この「確実性」こそが、僕たちの成長を止める最大の罠でした。

なぜでしょうか?

それは、3,000円の残業代が「努力の痛み」を麻痺させるドーパミン報酬系として機能してしまうからです。人は、不確実な未来への投資(スキルアップ)よりも、確実な目先の報酬(残業代)を優先してしまうバイアスを持っています。

構造の歪み:確実な小銭 vs 不確実な資産
  • 残業代: 「今の時間を売る」行為。資産にはならない。
  • スキル学習: 「将来の単価を上げる」資産形成。すぐにお金にはならない。

この「時間差」と「確実性の差」が、僕らを残業から抜け出せなくさせている原因です。

なぜ優秀な人ほど「忙しさ」を隠れ蓑にするのか

効率化が得意で、真面目に仕事に取り組む人ほど、実は「忙しさ」を隠れ蓑にしてしまう傾向があります。

  • 「仕事が忙しくて、勉強する時間がない」
  • 「残業代を稼がないと生活(遊び)が回らない」

かつての僕も、この言葉を魔法の呪文のように唱えていました。承ください。でも、その本音の裏側には、ある「恐怖」が隠されていました。

それは、「自分の本当の価値を市場に問うこと」への恐怖です。

残業をして会社に尽くしている間は、「自分は頑張っている」という免罪符が得られます。しかし、残業をパタリと見切り、自分を高めるための「スキルの戦場」に飛び出すことは、非常に孤独で、成功の保証もありません。

つまり、僕たちは「忙しく働くこと」で、自分が「凡人」であることを直視する時間から逃げていたのかもしれません。

引用:『エッセンシャル思考』グレッグ・マキューン 著
「大多数のものは無価値であり、極めてわずかなものだけが大きな価値を持つ」

時間を売る人」から「時間を投資する人」へ

では、どうすればこのループから抜け出し、自分らしい自由を手に入れられるのでしょうか。

そこで!この記事では、時間を「費用(コスト)」として消費するのではなく、自分の価値を上げる「資本(キャピタル)」として投資する、3つの新しい原則を提案します。

時給向上への3つのステップ
  1. 確実な小銭を疑う: 残業代のリスク(機会損失)を認識する。
  2. 飲み会1回分(6時間)を「聖域」にする: 週に1度だけ、何があっても自分の時間として確保する。
  3. 浮いた1万円を「知識」という武器に変える: 飲代を自己投資資金へ両替する。

僕自身、この「時間の配分変更」を半年続けた結果、社内での残業代稼ぎよりも遥かに大きな、市場からの「直接的な評価」と単価アップを勝ち取ることができました。

まとめ

ここまでお伝えしたように、僕たちが残業を辞められないのは、単に「お金が欲しいから」ではなく、残業代がもたらす「偽りの安心感」に依存しているからかもしれません。

13.5時間の残業、そして4万円の飲代。それらを手放すことは、最初はとても怖く、生活に色がなくなるように感じるかもしれません。

でも、その空白の時間を自分の成長に充てたとき、数年後の未来では、飲み代を計算することなく、自分の価値が社会から必要とされている実感を抱きながら笑っているはずです。

まずは今週、1回だけの飲み会をキャンセルすることが、自由な未来への最初の一歩になります。

次回の予告

「頑張っているのに給料が上がらない…」そんな悩みの正体は、仕事の『種類』にありました。
次回は、スキルアップと残業の「期待値」格差。なぜ来年の昇給は、今の残業では1円も増えないのかという冷徹な構造を解き明かします。

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